2009年10月1日木曜日

(55) 数独解析ソフトの特徴

解析ソフトの特徴
(1)  Excel VBA で書かれた全自動の数独ソルバーである。部分的にパソコン
    を使うのはあるようだが、全自動は聞いたことがない。
(2)  誰でもどこでも操作できる容量の小さい(1.4MB)簡易プログラムで難しい
    操作は要らない。数字を入力するだけで、PC嫌いの人でも簡単に使える。
(3)  独自の理論に基づく特性マトリックスを導入し、バグのない簡素な解法の
    プログラミングを可能にした。また効率のよいマトリックス演算により高速
    計算を実現している。
(4)  これまで公表されている数独の解法を体系化した。基本解法4種類に
    加え、15種類の解法を組み込み、今のところ難解問題をすべて征服し、
    解けない問題はない。
     そのため、問題の入力ミスやプリントミスが発見できる。(本や雑誌に
     掲載されている解法の説明は実に誤りが多い)
(5)  これを可能にしている最強の解法はAサーチである。このサーチでは
    手順が行き詰まったとき候補の一つを仮定して次に進む。(「矛盾の常識」
    として紹介しているものあり、ただし1階層のみ)本解法では5階層に
    わたって探索する。大抵の場合、基本サーチとAサーチだけで解に到達
    することができる。しかし人間が解く場合色々な解法を見つけるのが
    パズルの醍醐味であるのでこれはすべての他の解法が上手くいかなかった
    場合のみ使うようになっている。
(6)  解が求まっても正しくルールを満足しているかどうかを調べるルール
    チェックの機能を持っている。解が正しければ「Conquer」と表示し、誤って
    いればその誤りの場所を表示する。これはインプットミスなどで解けない
    場合しばしば起こる。
(7)  計算は①直接画面に数字をインプットして行う方法と②あらかじめシート
    に書き込んだデータベースから問題を取り出して行う方法および③データ
    ベースの問題を連続して解く方法の3種類が選択できる。
(8)  解析結果は解答とともに解析の進行にしたがって解の数字と場所および
    使われた解法を現す記号が表示される。途中段階で行き詰まったとき、
    どの数字あるいはセルに注目してどんな解法を使えばよいのかのヒントを
    得ることができる。
(9)   同時に計算時間もわかるので、解析の進行とともに消費した時間を
    プロットし(グラフ 1 )ごく大雑把な問題解析の特徴を類推することができる。
    各解法に評価値を与え、解析の進行とともに変化量を推定する手法を
    提案している。人間の思考脳力と関連付けることも考えられる。
(10)  本解法独自の難易度レベルの設定を行っている。レベルは8段階で、
    順次、「Beginner」、「Very Easy」、「Easy」、「Pleasant」、
    「Comfort」、「Hard」、「Very Hard」、「Ultra Hard」である。難易度の
    測定は人間の勘に頼る部分が多いが、本方法では完全に自動的に行わ
    れる。問題作成者にはよい道しるべとなるだろう。
(11)  本ソフトは拡大ナンプレや変形ナンプレに対して簡単なマクロの追加や
    変更によってVersion Up することができる。

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